今日もエンターテイナーに生かされている

流行にはワンテンポ遅れて乗るタイプ

制作開放席も色々です、きっと。

こんなに忙しないコンサート参戦は初めてでした。
いつもゆっくり準備をして、その準備期間も丸っと楽しむのがコンサートだから。

 

まだもう少し続くトニコン「20th Century Live tour 2023〜僕たち20th Centuryです!〜」に制作開放席で行ってきた話です。

私が参戦したのは2月6日の大阪フェスティバルホールでの公演です。
制作開放席のメールが届いたのは6日前の1月31日。申込み期限は2日後の2月2日。
もともと友人が当選していた2月7日に行く予定だったので、申し込むか悩みました。
7日は午後半休を取っていたけど、そんな直前で休みが取れるはずもなく、仕事終わりで行くとどう頑張っても会場最寄り駅への到着が開演10分前になるからです。
ギリギリの行動をするのがとても苦手な私に、そんなハラハラするスケジュールがこなせるのか。
仕事が少しでも押せば確実に間に合わない、その可能性があって申し込むなんて・・・

迷ったあげく、遅れる可能性をできるだけゼロに近づけるスケジュールを組むことができそうだったので、メールが届いた翌日に申し込みをしました。制作開放席でコンサートに行ったという経験が欲しかったのも理由のひとつです。
クレジットカードかPayPay払い限定のこのチケット、支払い方法がネックにならないなんて大人になったなぁと変にしみじみしてしまいました。学生はここが頭を悩ませるところだったりするんですよね。

 

当落メールが来たのは2月5日、つまり公演の前日、しかも夕方18時過ぎ。
「当選メール」とわかりやすく件名がつけられたメールが届いたときには開演まで24時間を切っていました。噂には聞いていたけどこんなに直前だなんて笑っちゃいますね。
とにもかくにも当選です!倍率は低いとなんとなく知っていたので「よし!」というより、ホッとしたのが正直なところ。あとは遅れないスケジュールをこなして会場へ向かうだけです。

 

2月6日。「今日コンサートに行って大好きなトニセンに会えるんだ」と思いつつもその前にいつも通りに働かなければなりません。在宅勤務だったので、ミスさえしなければソワソワしながら働いていることは誰にもバレないことはラッキーでした。
いつもは定型文でしか返信しないメールも、一言添えて「ちゃんと働いています!」アピールをしていました。そんなことしなくても誰にも私がこの後トニコンに行くなんてバレないって(笑)


作戦実行は終業10分前にスタート。パソコンとスマホを荷物に加えてそそくさと駅に向かいます。働く場所を選ばないのが在宅勤務の醍醐味。多分あんまりよくないことだけど。とりあえず電車に乗ってしまいたかったので、この日の仕事最後10分は移動中にすることにしました。普段からこの時間はもう仕事が無いのでこんな無理矢理な計画が立てられました。もう一度言いますがあんまり褒められた行動ではありませんからね。

会場では半分くらいの席が埋まっているんだろうな、なんて考えながら最後のメールを送信し無事に業務終了。そうこうしているうちに最寄り駅の渡辺橋駅に到着です。開演まであと11分。よし、順調順調。
フェスティバルホールに行くのが初めてだったため、駅から会場までの最短ルートを調べ、その通りに早歩きで向かいます。会社用のパソコンを持っているし、そんな体力もないし、もう走ることはできません・・・開演まで時間があるのに会場が見えた瞬間走り出していた10代の体力が懐かしいです。

いくら駅から直結とは言え、地下にあるホームから地上のホールまで上るのは大変です。間に合う間に合う、と自分に言い聞かせながらようやくフェスティバルホールのエントランスに到着。もう人はまばらです。これがまた焦る。

QRコードをスキャンしてデジタルチケットを発券、チケットを受け取ったらまずは会場に入らなければ!席の確認は後、どうせ制作開放席、後ろの端とかだろうよ。
エントランスを抜けると目の前に長いエスカレータが数基並んでいて、「まだ上るんかい!」と心の中の私がツッコまずにはいられませんでした。息を整えながらエスカレータに乗り、ここでようやくチケットを裏返しました。そこに書いてあった席は・・・

1階5列〇〇番(一応席バレ防止しておきます)

5、5、5、、、あ。2階か。え、違う?1階?1階の5列目ってこと?1階席で、前から5列目ってこと?ステージがあって、そこから5列目?・・・・・いやいやいやいや近すぎるって!!

フリーズした頭がようやく動き始めたとき、「まもなく開演です!急いでください!」とエスカレータの頂上からスタッフさんの叫び声が。その声に飛び跳ねるようにエスカレータを駆け上がりました。ようやく整えた息をまた切らしながら。
長いんだ、このエスカレータが!!開演まであと5分、さすがに走れ!

とりあえず一番近い扉から中に入り、「前なんだよね。じゃあとにかく階段を下ればいいんだ」と半信半疑で階段を下り続け、ようやく席に到着。席に着くと前に2列しかなくて実質3列目でした。カバンからうちわとペンライトを出し(双眼鏡は迷わず出さなかった)、また息を整えます。ふと横を見ると花道って呼んでいいんですかね、あの横のちょっとしたステージが腕を伸ばせば触れる距離にありました。ここ来たらやべーわ、なんて思いながらメインステージの奥が3分の1ほど見えないことに気付きようやくこれが制作開放席だと実感していました。

自分がいる席の凄さをしみじみする間もなくコールが起こります。声出し解禁後でしたが、「トニセン!トニセン!」みたいな声は無く、「👏👏!👏👏!」といった拍手だけのやつです。grooveコンのときと同じあれです。
私もそこに参加しつつ、つい数十分前まで仕事のメールを打っていた自分を思い出して、社会人オタクっぽいことするようになったなぁと感傷に浸ってしまいそうでした。

 

 

そんなこんなで終演。これ以上長い記事にもできないので、内容は割愛します。
メインモニターは3分の2しか見えなかったけど、そこを見るより本人にしか目がいかない距離でしたからNO問題です。(トニコントのVTRは翌日きちんと確認できました!)
ここ来たらやべーわ、な花道には井ノ原くんと坂本くんが2回ずつ来てくれて、井ノ原くんからはファンサももらえました。あの「君だよ!」って顔されるとこっちは完全ノックアウトなんですよ。坂本くんも井ノ原くんも首筋や腕の血管が凝視できる距離で、初めこそ「嘘!嘘!近いって!!」と大興奮していましたが、途中から年齢を感じるその体を見上げながら「ここに来るまでどれだけの努力してきたんだろうな。私が生まれる前からずっとこのステージに立ち続けてきたんだよな。」とボーッと考えていました。

無事に銀テープも自分の手でキャッチできて、夢見心地のまま会場を後にしました。
V6ファンおなじみの銀テ配りも健在で、この文化が途切れていなかったことにも嬉しかったです。

会場の外に出ると冬の空気がピリピリと肌を突いてきましたが、そんな肌寒さに心地よさを感じながら余分に1駅歩いて余韻と共に帰宅。
部屋は在宅勤務していた残骸がそのままで、まさに日常の中の非日常な時間なことを物語っているようでした。

 

制作開放席メールが届いてから6日。心の準備をする暇もなかった忙しない日々でしたが、申し込んで正解でした。会場によって諸々変わってくると思いますが、伝説だと思っていた制作開放席が存在したこと、そしてこんなことも起こるんだぜ!と知ってもらえたらいいなと思い記事にしました。

ビルボードライブもそうですが、今回のツアーでは運が良いことに貴重な経験がたくさんありました。これからもトニセンのペースで音楽活動を続けてくれるそうなので、またいつかコンサートでトニセンと会えることを楽しみに強く生きていこうと思います。


良ければ聞いてください!ツアー帯同されていたバンドメンバーとのセッションです!


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