今日もエンターテイナーに生かされている

流行にはワンテンポ遅れて乗るタイプ

「ジャニオタでした」

 

vvvgourmet.hatenablog.jp

あれから10日ほどが経過しました。相変わらずジャニーズを避けて生活をしています。
と言いながら、この件について何か新しい報道はされていないか、と調べる日々は続いていますが。

初めはとにかく体と脳が拒否反応を起こして、ジャニーズタレントを見ると不快感が襲ってきて目を背けてしまう状態でした。今もこれまでのように直視はできませんが、段々と向き合い方が分かってきた気がしています。

私が拒否しているのはジャニーズ事務所という会社組織です。ジャニーズタレントは被害者です。私はタレントに嫌悪感を抱いているわけではなさそうです。トニセンを好きな気持ちは変わっていないようです。
ただ、タレントを見るとその後ろにジャニーズ事務所という巨大権力の存在が見えてそれに拒否反応を起こしているのです。できればジャニーズタレントのことは嫌いになりたくありません。どうすればいいのだろう、と困惑する時間だけが過ぎていきます。

他の事務所に所属している芸能人を事務所ごとにカテゴライズすることは一切無いのに(コアなファンの方はあるのかもしれませんが一般的には無いと認識しています)、ジャニーズは世間的にも”ジャニーズ枠”でテレビに出ているのが分かりきってしまいます。

私は「ジャニーズだから」という理由でV6のファンになったのでしょうか。ジャニーズの何に惹かれてファンをやっていたのでしょうか。その華やかなステージ演出、ドキッとするような表情、元気づけてくれる楽曲やパフォーマンス、決して努力をやめない姿勢、、、挙げればキリがありません。ジャニーズだから好きになったのではなく、好きになった人がたまたまジャニーズだった、そう言えたらかっこいいのに、そう胸を張って言えないのは心のどこかで「ジャニーズが好き」という気持ちを抱えているからだと思います。
こんなふうに「ジャニーズだから好き」と言うファンが多いから”ジャニオタ”という言葉ができたんでしょうね。私もきっとその一人です。

 

担当グループだったV6の解散を経て、ジャニオタの最前線から距離を置いていた私は、この騒動を機に「ジャニオタです」と名乗ることを辞めることにしました。「ジャニオタでした」と話すことに決めました。
世間から見ると、ごくごく普通のそこらへんにいる一般人の、たったこれだけの小さな決断です。
ですが、私にとっては15年以上青春を過ごしたくさんの仲間を作ったジャニオタというフィールドから離れる大きな決断です。ジャニーズ事務所への不信感が拭いきれず限界を超えた私の決断です。
この騒動について何もアクションを起こさず、説明責任を果たすことすらしようとしないジャニーズ事務所を、私は応援することはできません。
もちろんこんなコメントは何の意味も成しておらず、私は「この件には向き合いません、もみ消してください」というマイナスな決意表明だと受け取っています。

nordot.app

 

とても深刻で複雑な問題です。加害者と被害者が同じ組織の人間で、被害者は加害者のことを訴えたいと思っていなさそうだからです。それを第三者である世間がかき回して騒ぎ立てることを”セカンドレイプ”だと呼べばそうかもしれません。しかしだからと言って告発者を「売名行為だ」などと誹謗中傷することも”セカンドレイプ”だと呼ばれています。
何が正義で何が悪なのか、”部外者”である私たちには知る由もありません。だからこそ、きちんとジャニーズ事務所が問題に向き合ってその結果を社会に公表してくれることを願うばかりです。
このスキャンダルの捉え方の違いで心無い言葉を浴び浴びせ合って不安に揺れているファンのために、そしてこんな風潮の中、何事もなかったかのように”Show must go on”を掲げて活動を続けざるを得ないジャニーズタレントのためにも。