コロナに罹患したときの産物は「山田孝之さんのファンになったこと」、かしわです。
あれから2ヶ月。一時的な盛り上がりだと思っていましたが、どうも時間とお金の使い方がV6ファンになったときとかなり似ているため、もう「ファンです!」と声を大にして宣言することにします。プロフィールにも書き足しときます。
情報を多く取り入れた後は、どんな形であれまとめたくなるもの。見たものズラーって書きます。はいドン。
【映画】
・「クローズZERO」
・「何者」
・「50回目のファーストキス」
・「鴨川ホルモー」
・「点」
・「手紙」
・「クローズZEROⅡ」
・「悪の教典」
・「MONSTERZ」
・「俺はまだ、本気出してないだけ」
・「大洗にも星はふるなり」
・「新宿スワン」
・「そのときは彼によろしく」
・「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない第一章」
・「その夜の侍」
・「シーサイドモーテル」
・「闇金ウシジマくん」
・「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」
・「MWームウー」
・「GANTZ」
・「凶悪」
・「闇金ウシジマくん Part2」
・「電車男」
【ドラマ】
・「dele(ディーリー)」
・「勇者ヨシヒコと魔王の城」
・「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」
・「闇金ウシジマくん」
・「やれたかも委員会」
・「世界の中心で、愛をさけぶ」
・「闇金ウシジマくん season2」
・「タイヨウのうた」
・「闇金ウシジマくん スーパータクシーくん編」
・「白夜行」
ふう、書き出すだけでも一苦労。2ヶ月でこれを全て視聴しただなんて自分のことなのに信じられません。働いていなかったのかもしれないな(^_-)☆彡
これだけ沢山の作品を比較的短時間で見たのに、「あぁ疲れた」とは一度も思いませんでした。映画は週末の夜だけという鉄の掟なんて平気で破って、翌日出勤なのに夜23時から見始めたこともあります。憑りつかれたように見ていたその理由こそ、私がファンになった所以です。まだファンって言うの、むずがゆいですね。早く慣れたいです。
私は演技経験なんて無いズブの素人です。映画、ドラマ、舞台は”見るもの”として生きてきた側の人間です。偉そうなことは言いたくないので、素人なりの意見、作品の見方だと思って「生意気なこと言ってんなこいつ」くらいで見てください。
・演じる役の幅広さ
爽やかな人は好青年の役。やんちゃそうな人はチンピラの役。真面目そうな人は賢い役。俳優さんにもそれぞれタイプっていうのがあると思います。やっぱりその人のイメージがあって、そこから大きく外れるような役柄は受けなかったり、そもそもオファーが無かったりするのかなって。もしそのイメージと真逆の役を演じると、「大胆イメチェン!」とか「ギャップ萌え!」とか言われて次はその真逆の役のオファーしか来なくなる、みたいな。どっちにしろ、演じる役に偏りが生まれてしまうのが俳優という職業の性なのだと、私は今までお芝居を見てきて感じていました。
だけど山田さんを見てそれが間違いだと知りました。この人のどこをどう見たら偏ってると見えるのか。散りに散ってます。表現がおかしいですね。「偏り」の対義語は「均一」だそうです。均一に私が先に挙げた作品で様々演じられています。好青年もチンピラも賢い人も。ちょっと犯罪者役が多い気がしてるけど。
そしてどの作品でも「あぁやっぱり山田孝之さんってこういう役が似合うよなぁ」と思わせられるのです。
『dele』で偏屈そうなエンジニアを見れば「これ似合う!」って思ったし、『勇者ヨシヒコ』で変わり者の勇者を演じれば「コメディと言えば山田さんだな!」って思ったし、『50回目のファーストキス』で純愛ラブコメディを見れば「これを演じるために産まれてきた人なのか!?」と思ったし、『闇金ウシジマくん』で何を考えているのか分からない闇金屋さんを演じれば「他に誰ができるんこれ?」と思ったし。こういうのをどの作品で見ても思えるのか確かめたくて、空き時間を見つけてはせっせとドラマ、映画を見ていました。結果、こんな感じの感想を今まで見た作品の全てで抱きました。凄いです。大興奮しています。
「ファンになったから漏れなく作品を見ておきたい」ではなくて、「出演作を見て自分がどう感じるか確認したい」が動機として正しい表現だと思います。それは作品としての面白さとは別のところにある気がします。作品の感想ももちろんありますが、この作品ではこういう目をしている、こういう仕草をする、こういう喋り方をする、そんな動作をひとつひとつ確かめる作業に近いです。
・「リアルなコミュニケーションってこんなだよね」
私は大学時代にコミュニケーション学を学んでいました。
話すときの視線、話していないときの仕草、言葉の詰まり、フィラー。他にも着目する点がたくさんあるのがコミュニケーションです。会話をフィラーも全て書き出し論文にしたり、面白そうな会話データを見つけては観察したり、時には自分たちで何かスピーチをし撮影した動画を分析したりもしました。そんな授業を4年間受けた私は、日常でも人の仕草の癖を探ることが癖になってしまいました。
お芝居の中の会話ももちろんコミュニケーションですが、予め台本があるお芝居では咄嗟の癖が出にくいという特徴があります。だから私達の研究対象にもなかなか選ばれないものでした。やっぱり生きた会話のほうがコミュニケーション学的には見どころたっぷりで面白いですし。
もちろんお芝居ですから、わかりやすく伝えるために大げさに演出されているものです。でも実際の人間はそんなにキメていなくて、もっと言葉の前に「えー」とか「あのー」とかフィラーがついているものですし、文字にしないような音が口から出ていたりします。
例えば一つ前の相手の言葉を否定するときに「いやそうじゃなくて」と話し始めるとします。生の会話ではこのセリフの一文字一文字をちゃんと発音していないと思うんです。「い」は限りなく「や」に吸収されていて、「う」は「そ」の続きでほとんど母音の役目しか果たしていないだろうし、「じゃ」と「なくて」の間で急に単語が詰まったりするだろうし。無理やり文字にすると「やそじゃっなくて」とかになったりするんです。
こんなことをいつも考えている私が山田さんのお芝居を見て、この人のお芝居はリアリティの塊だなと感じました。リアルに私と同じ世界線で生きている人がフィクションの世界に飛び込んでしまったようにも感じます。
例えば誰かと話をするお芝居で。言葉と言葉の間に台本には書かれていなさそうな口ごもる間があったり、喋りながら腕や頭を触っていたり、立っていれば重心を変えたり、座っていれば足を組み替えたり。その場で会話の次の言葉を考えているようにも見えます。(『50回目のファーストキス』参照!)
これが絶妙に演じられている孝之さんのお芝居を見るのが私には快感でした。人間っぽい無駄な動きが多く「観察しがいがある!」とすぐに夢中になりました。
加えて孝之さんのセリフは結構早口だなという印象があります。確かに日常生活をしていてそんなにゆっくり一言一句伝えようと話す人のほうが少ないし、これもリアリティのひとつです。たまに孝之さんのお芝居でも聞き取れない単語があったりしますが、人間は勘がいいので文脈で会話の内容は十分理解できます。実際の生活の中でも「なんて言ったか分からないけどなんか興奮することでもあったんだな」で大体収まりますよね。こんな感じ方もまたリアル。
計っていませんが、一秒あたりのセリフの量が多分一般的な役者さんより多いと思います。
思いの丈を書き殴りました。文章量がすごい。山田さんって書いていたのをいつの間にか孝之さんって呼んでるし。俳優さんを呼ぶときって「名字+さん」か「名前+さん」かどう呼ぶのが一般的なんですかね?ジャニーズは迷うことなく君付けなので、呼び方問題は初めての類の悩みです(笑)
役者さんのファンになることが初めてなので情報の集め方から応援の仕方まで探り探りの日々です。一番気軽にできて一番大切なこと、「出演作を見る」は今も継続しています。来年の大河ドラマがより一層楽しみになりました。せっかくブログも書いているので、たまに孝之さんの作品の感想も書いてみようと思います。
私の世界がまた広がっているようです。今後も何かと感動が待っていそうです。・・・・・・よね?
こんな長文を読んでいただきありがとうございます。
最後に、色々おすすめ映画の予告を置いておきますね。
『その夜の侍』
『ステップ』
『凶悪』
『闇金ウシジマくん』