今日もエンターテイナーに生かされている

流行にはワンテンポ遅れて乗るタイプ

『そばかす』

クリスマス当日にこの映画を一人で観に行くことは、私にとってある意味決意表明に似た行動でした。

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私はアロマンティック・アセクシャルを自認しています。周りの人は誰もこのことを知りません。言っても信じてもらえなさそうだから。「そのうちいい人ができるって!」と言われそうでとても怖いからです。

この映画の公開が発表されたとき、私はとても嬉しく思い、公開をとても楽しみにしていました。どうせならクリスマスに見に行ってやろうと思いついたのは、恋愛至上主義の世の中に対する私の精一杯の反発かもしれません。

 

大々的にプロモーションが行われていたわけでも、公開劇場数が多かったわけでもないのに、映画館は6割ほど座席が埋まっていました。
もしかして恋愛至上主義に生きづらさを感じている人は少なくないのかもしれないと勝手に希望を抱きましたが、あんまりそんなこともないのかもしれません。
というのも、主人公・佳純が交際を申し込んできた男性に一生懸命恋愛感情が無いことを打ち明けるシーンで少しだけ笑いが起きたからです。
面白いと思ったら笑えばいいと思うし、笑った事自体をとやかく言うつもりはありませんが、「あぁこのシーンをコメディと感じる人もいるんだなぁ」とショックを受けた自分がいたのは事実です。佳純のこの思いは私にとっては救いでした。私の感情を言語化してくれた佳純に私は涙が出そうなほど嬉しかったです。

 

ロマンティックの人たちにとって「恋愛感情が無い人」はファンタジーかもしれませんが、アロマンティックの私にとって「恋愛が存在する世界」こそファンタジーです。

お互いが理解し合えるとも思っていません。現に私は友達の恋愛相談ほどつまらない話は無いと思っていますし。
それでいいんですよね。そういう人もいるってお互いが思えれば、それ以上分かり合う必要は無いと思います。

 

私はきっとこのまま恋愛も結婚もしない人生を送ります。これが私の幸せだからです。
誰にも心配されたくないし、誰にも可哀想だなんて思われたくありません。
恋愛しなくても幸せになるんだという、私の決意表明です。

 


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